ノミ類
種類と特徴
種類 | ヒトノミ | イヌノミ | ネコノミ | クオプスネズミノミ |
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体長 | 2〜4mm | 2〜4mm | 2〜3.5mm | 1.5mm〜2mm |
生息(成虫) | 人、数十種の鳥獣 | 犬のほか、多くの哺乳類、人 | 猫、犬、ねずみ | クマネズミ、ドブネズミ、人、数十種の哺乳類 |
生息(幼虫) | ごみの中 | 犬小屋の敷き藁、ごみの中 | 絨毯の下、畳の下、床下のごみの中 | - |
備考 | 南米原産で、日本ではほとんど見られない | - | イヌノミに比べて人にたかりやすい | 別名インドネズミノミ 世界各地に分布するが、日本では本州・四国・九州の港町で発見された |
被害
クオプスネズミノミはクマネズミに多く付着しているノミであり、他の動物にペストを媒介する恐ろしいネズミノミの一種です。現在日本ではペストは存在しませんが、中国北東部やインド北部、アメリカ西部などの野生のねずみやリスに常在し、時々イエネズミにも伝染して流行を起こします。
ほとんどのねずみはネズミノミなどのノミに寄生されているため、ノミの被害を防ぐためにもねずみ駆除は重要になります。また、ねずみが死ぬとノミは死体から飛び出して他の動物に乗り移るため、死んだねずみを見たらビニール袋に入れて処分することが必要です。
対策
発生源となるごみの清掃と、畳やカーペットの下、床下への殺虫剤散布が効果的です。場合によっては乳剤の希釈液や油剤を散布したり、ゴキブリ用エアゾールを用いても効果があります。
ペット(犬・猫)はノミ取り用のシャンプーで定期的に洗いましょう。ノミ取り用の首輪も効果的です。
ノミに刺された時の応急処置
ノミに刺された後は、皮膚が赤くなり、体質によっては大きく腫れる場合があります。また、蚊に刺されたときよりもしつこい痒みが数日続きます。何日か経過してから刺された後を引っ掻くと、また痒みがぶり返すという特徴があります。皮膚の引っ掻き傷から感染する発疹熱(伝染病)などがあるので、市販の痒み止めを塗り、引っ掻き傷を作らないよう気をつけましょう。