ダニの種類と特徴、対策
- 特徴
-
クマネズミやドブネズミなど、主にねずみにつくダニです。
春秋の発生ピーク時にはねずみの巣から人にも移って血を吸います。
- 住処
-
ねずみの巣、一般家庭、倉庫、食堂、劇場、学校など
- 被害
-
ジンマシン様丘疹、紅斑、しつこい痒み
- 対策
-
ねずみが家に住み着かないようにねずみ駆除を行うと、イエダニによる被害は大体抑えられます。
もしもイエダニが発生したら、殺虫剤を使用するとよいでしょう。
-
また、さされた場合は引っ掻かないようにして、抗ヒスタミン軟膏や副腎皮質ステロイド軟膏など、
痛みや炎症を和らげる薬を塗るとよいでしょう。
- 特徴
-
家庭の中で最も多く見られるダニです。人間やペットの体から落ちたフケや毛、こぼれた食品を餌にしています。
- 住処
-
ソファー、カーペット、ぬいぐるみ、マットレス、毛布、枕カバーなど
- 被害
-
死んだヒョウヒダニの死体やフンは、喘息やアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎を起こす原因となっています。
- 対策
-
ヒョウヒダニは乾燥と高温に弱いという性質があります。部屋のこまめな除湿・乾燥を心がけましょう。
また、布団などは黒ビニールを被せて天日干しし、その後両面を掃除機がけするとより効果的です。
日常の洗濯をこまめに行ったり、殺ダニ剤を使用するのも良いでしょう。
- 特徴
-
食品の中に生息するダニです。発生時期は1年中と言われています。
- 住処
-
多くの食品の中(畳や家具に発生することもある)
穀類、小麦粉、パン粉、七味唐辛子、砂糖、粉ミルク、ビスケット、鰹節、煮干、味噌など
- 被害
-
コナダニが繁殖すると、食品の品質が落ちます。
人を刺したりアレルギーの原因になることは少ないですが、
コナダニを捕食するツメダニが繁殖して人の皮膚を刺すと皮膚炎になってしまいます。
- 対策
-
コナダニは乾燥と高温に弱く、60度以上で死滅します。
貯蔵食品は低温乾燥で保存するとよいでしょう。
家具や畳に発生したら、畳を天日干しし、畳の側面や裏に殺虫剤を噴霧した後、畳の下に殺虫用粉剤を撒いておくとよいでしょう。掃除機を使うのも効果的です。
- 特徴
- 室内にいて、コナダニやヒョウヒダニなどをエサにするダニです。人も刺します。
- 住処
- 2〜3年の畳、湿度の高い部屋の畳、絨毯
- 被害
- アレルギー体質の人は激しいかゆみと赤い腫れが起こります。
- 対策
- 毎日掃除機でこまめな掃除をしたり、室内を乾燥状態に保つようにしましょう。畳や布団、シーツの日干しも効果的です。
- 特徴
- 昆虫に寄生して生活をしているダニです。建材や畳、食品に虫がついた場合、その虫に寄生していたシラミダニが室内に移行することがあります。
- 住処
- 発生時期は7月〜9月。普段は昆虫に寄生している。
- 被害
- 人を刺し、刺された部分はかゆみの強い赤い皮疹になります。一度に多数の場所を刺される例も多くあります。
- 対策
- 宿主となる昆虫を探して駆除し、家に入れないようにするのが効果的です。
- 特徴
- 畳に発生して人間を刺しますが、被害はあまり長くは続きません。
- 住処
- 畳
- 対策
- 畳をよく乾燥させ、十分に掃除機をかけます。
- 特徴
- 皮膚に寄生して、かゆみの強い皮膚炎を起こします。この皮膚炎(カイセン症)は患者の接触で簡単に移ります。
- 住処
- 老人ホーム、寮、養護施設など
- 被害
- 1か月の潜伏期間後、腹・胸・太もも・腕・手のひら・指などに散発性の赤い皮疹が出ます。
- 対策
- 患者との寝具の共用や接触を避ける、患者の寝具や下着は別に洗濯するなどの対策をとりましょう。直接触れた時はアルコール液で消毒してください。
△このページのトップへ