ネズミについて
特徴
日本には何十種類ものネズミが生息していますが、建物内で見られる種類は「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類です。 その中でも特に家庭でよく見られるのがクマネズミと呼ばれるネズミです。クマネズミはドブネズミに比べて小柄ですが身体能力に優れており、壁の隙間を上ったりすることが出来ます。そのため、床下だけでなく屋根に侵入してしまうことがよくあります。
粘着板によって捕らえたクマネズミ
近年では、スーパーラットと呼ばれる、クマネズミの中でもより強力な体質を得た「殺鼠剤に強い抵抗力を持ち、毒餌を食べても毒が効かずに生き続ける強い体質を持つネズミ」が増えており、ネズミ駆除は素人では簡単にはいかないのが現状のようです。
増加し続ける被害
昭和62年にねずみ駆除協議会によって実施された「ねずみの生息実態に関するアンケート調査」により、東京ではクマネズミが占める割合が70%を超え、平成14年の第2回アンケート調査では、さらにクマネズミの比率が94.7%と増加していることが明らかになりました。ネズミ被害の相談件数も、ネズミ衛生害虫相談の中でトップとなっています。
侵入経路
一戸建ての場合、どのネズミもほとんどが床下の通風孔(10円玉位の大きさ以上の隙間がある場合)や排水塩ビ管の隙間から侵入してくると考えられます。特にクマネズミは脅威の身体能力を持っており、外壁を登って換気扇の隙間から侵入してくることもあります。
一旦侵入すると、パイプや内壁を伝って上層階に移動し、天井を通って室内へ侵入してきます。そして天井や壁の中そして人の手が入らなくなった物入れなどに巣を作り繁殖を開始します。天井からコトコトと音が聞こえたり室内の壁の縁に黒いシミが出来ていたら、ネズミがいる可能性を疑って下さい。これらをラットサインと言います。
ネズミを予防する
ネズミも人間と同じく、生きる為にはエサと雨風をしのげる場所を見つけて巣を作らなければなりません。ネズミにそのような住み良い環境を作らせないためには、室内のごみの片付けや整理整頓、清掃、食物を堅い容器や冷蔵庫にきちんと保管するなどの予防策を普段から実行することが重要です。
人にとって快適な生活環境を作ることは、ネズミを寄せ付けない環境を作ることにもなるのです。頑張っていきましょう。それでも侵入してしまったら・・・是非当社へご相談下さい。
防除について
皆様が快適な生活を取り戻し、安心して暮らすために、既に侵入しているネズミを駆除し、その後の再侵入を予防するために防除施工を行います。
調査と点検
発生の場所、侵入場所、ラットサイン、フンの状態などの調査点検を行い、駆除作業・防除作業の必要性や施工全般について確認を行います。
実施計画
施工内容、期間、必要費用などの調査報告のご説明を行い、お客様のご承諾後に施工を開始します。
施工
- 一戸建ての場合
- 床下にエサと粘着板を設置します。また天井裏にも同様に設置します。標準的な一戸建ての場合は80〜100枚必要になります。その後2週間に一回、エサを食べているか、ネズミが捕まっているか、捕まっていれば回収した後粘着板を取り替えます。それを2〜3ヶ月間、繰り返していきます。その結果ネズミの侵入が止まったようであれば、パンチングボードや金網などでネズミの侵入口を塞いでいきます。床下の穴は薬剤を入れた後に生コンで固めていきます。その他、部屋の侵入口になりそうな穴はその穴を金網などで塞いでいきます。
- アパート・マンションの場合
- 部屋に侵入しているケースでは、最初に防鼠工事をしていきます(電器ブレーカー、台所の排水パイプの縁、ガス管の周りの穴、靴箱の周り等)。エサと粘着板は床下と天井裏に仕掛け、2週間に1回、点検やネズミの除去を繰り返していきます。フローリングの部屋で風呂場の天井などにも点検口がない場合は、洋間の天井に点検口を作る必要があります。アパートの場合は、流し台の奥にある壁の防鼠工事が最も大切です。
- テナントビルの場合
- 都心のビルは冷暖房システムを完備しているため、クマネズミの温床となっています。毒エサと粘着板で捕獲した後、その場所から特殊な機械を用いてネズミを追い出していきます。もちろん、ネズミの通る穴を塞ぐ防鼠工事は必須条件です。パンチングボードや金網などで完全に塞いでいきます。テナントビルの場合は、綿密な調査が最も大切になります。